転職時期は何月がベストタイミング?成功確率を左右する重要ポイント!

何月が最も転職しやすのか?

計画的に転職をする上では時期が重要です。年間でも何月ごろに転職活用を行うのかで、転職成功の確率も変わってきます。重要なのは、求人が多く出回る(企業が活発に募集をするタイミング)時期を逃さないこと。年間の企業側の求人の動きと、転職者の動きをご紹介します。

企業の採用意欲が高まる月は?

求人数

出展:厚生労働省「平成28年一般職業紹介状況[実数](除パート)」

上記の図では、2016年の、企業の募集と転職希望者の推移を表しています。青い棒グラフ(有効求人数)が、企業の求人(募集)の多さを表し、赤い棒グラフが転職希望者の多さを表しています。(※上記のグラフでは、パートに関しては除外しています)

上記を見る限り、最も多くの企業が募集をしている月は、3月と10月ということになります。私は、企業で採用の面接官をしているのですが、実際に現場で採用をしている私の感想も同じで、3・4月と9・10月は、年間でも最も転職の面接が忙しい時期です。

また、求人数の推移を見てみると、年が明けて2月から人数が上がり始め、その後一度下がり、8月からまた求人数が伸び始めているのがわかると思います。つまり、2月、8月からが企業の採用意欲が高まる時期と言えます。

これは以前も記事に書きましたが、企業の決算期のタイミングと連動していると思われます。日本では、3月と9月に決算(1年間の最後の月)を迎える企業が多く、そのタイミングでは月の1年の採用計画を検討する時期でもあるのです。

「よし、来期は売上を伸ばすために人員を20人増やそう!」もしくは「来期は新しい●●事業を始めるから、その経験者を10名採用しよう!」という計画を背景に、積極的に新規求人を始めるのです。

求職者の多い月は?

求職者数_グーグルトレンド

出展:Googleトレンド

上記は、GoogleトレンドというGoogleが提供するツールでリサーチした結果です。「転職」というキーワードが検索される回数の年間推移をグラフにしたものです。検索エンジンで「転職」と検索するのは”その時に転職を考えている人”であるという仮説の元、年間での転職者の多い月と少ない月を、このグラフから分析します。

グラフを見ると、年明けの1月後半~3月頭、5月末~6月頭、8月末~9月半ば、が転職希望者が多い月と言えます。逆に、4月半ば~5月頭、7月半ば~8月半ば、9月末、12月頭~1月半ば、までは、転職希望者が少ないと言えます。

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傾向として、多きな落ち込みの後にピークが来るというセットが年3回あり、5月頭(ゴールデンウィーク)、8月半ば(お盆)、12月末(年末)と、年間の3大連休に合わせる形で転職希望者の数が減っているのがわかります。

穴場の月は?

では、企業の求人数と転職希望者の数を踏まえて、何月が最もベストなのでしょうか?答えは、”求人の数が多く、ライバルとなる転職希望者数が少ない月”がそれにあたるのですが、ズバリ、2月~3月と、10月半ば~11月末になります。

この時期は、企業の求人が増える割には求職者の数が多くないため、転職希望者にとっては有利な時期だと言えます。

ボーナス時期は転職者希望者が増える?

一昔まえは、「ボーナス退社」などと言われるくらい、ボーナスをもらったタイミングでの転職は多かったように思います。一般的には、6月と12月の年2回がボーナスの支給日とされており、このタイミングで転職に踏み切る人も多かったのではないでしょうか。

しかし、昨今では年俸制の普及もあり、「ボーナス」という制度を設けていない会社も多くあります。そのため、「ボーナスをもらってから」というキッカケが減りつつあるのかもしれません。

ボーナス

上記はGoogleトレンドで「転職」を青いグラフで、「ボーナス」を赤いグラフで表したものです。見てわかるように、「ボーナス」はやはり6月と12月に大きく検索数が伸びていますが、「転職」の検索数がそれに連動している様子はありません。

女性の転職タイミング

女性はどのようなタイミングで転職しているのでしょうか?一昔前は結婚を期に退職する「寿退社」などが一般的とされていた時代もありましたが、今では結婚や出産を経ても、社会人として自立していたいという女性も増えています。

また、産休、育休、時短勤務など、企業側でも子育てと仕事を両立できるような制度儲ける事が普及しています。

では、実際の転職理由のランキングを見てみましょう

順位 20代の転職理由 比率 順位 30代の転職理由 比率
1位 ほかにやりたい仕事がある 19.8% 1位 ほかにやりたい仕事がある 15.8%
2位 残業が多い/休日が少ない 10.6% 2位 残業が多い/休日が少ない 8.4%
3位 給与に不満がある 10.3% 3位 会社の将来性が不安 7.6%
4位 専門知識・技術力を習得したい 4.8% 4位 給与に不満がある 7.0%
5位 経験、知識の幅を広げたい 4.7% 5位 経験、知識の幅を広げたい 6.3%
6位 会社の将来性が不安 4.5% 6位 専門知識・技術力を習得したい 5.2%
7位 土日祝祭日に休みたい 3.3% 7位 市場価値を上げたい 2.8%
8位 不規則な勤務が不満 2.9% 8位 雇用形態を変えたい 2.5%
9位 女性が働きにくい環境である 2.4% 9位 女性が働きにくい環境である 2.2%
10位 会社の評価方法に不満がある 2.4% 10位 家庭環境の変化 2.1%

出展:DUDA「働く女のホンネ転職理由ランキング2014年下期」

上記のランキングを見ると、20代、30代共に転職理由のトップ5は同じ様な理由が並び、トップ2に関しては全く同じ転職理由が同じ順位でランクインするという結果になりました。

ランキングを俯瞰してみると、転職理由には大きく2つの方向性があり、①目的を持ちスキルや収入を上げていきたい”意識高い系”、②仕事とプライベートを分け、プライベートをきちんと充実させたい”リア充系”、という傾向が見てとれます。

では、その転職のタイミングはどんな時になるのでしょうか?

私の経験上、以下の3点が多いと思われます。

  1. 入社4年目:”石の上にも3年”をやりきった後
  2. 入社5年目:結婚などのライフイベントに伴い転職を検討
  3. 入社10年目:会社の中でのキャリアアップの限界を感じ、転職を検討

まず1.については、何もわからずに入社した新卒時代とは違い、3年間社会の荒波に揉まれることで、やりたいこと(もしくはやりたくないこと)がより明確になる時期です。

2.については、20代半ばを過ぎて人によっては結婚を意識する人も多くなります。実際の話を聞いていると、その時にパートナーが居て、結婚を具体的に考えている場合、その会社に出産後の働く環境が整っていれば転職はせず、逆にそれが無い場合は整った環境を求めて転職を行う女性が多いです。

また、逆にパートナーがいない、もしくは結婚は考えていないという場合は、キャリアを伸ばす目的での転職が多いです。

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3.については、30代~30代前半のイメージですが、新卒から同じ会社に勤め続けていればある程度のキャリアや役職に就いている場合が多いのですが、そうでない場合は”転職し易い年齢のうちに高い評価が期待できる環境に転職する”という選択をする人が多いです。

「もしかしたら生涯独身なのかもしれない。。」という可能性を感じている場合には、収入面などを考えて可能な限り良い条件の環境を求める可能性が高いです。

結婚・妊娠をキッカケとした転職

昔のように「結婚したから寿退社して専業主婦」とういのは、現在ではあまり無く、前述したように、その後の出産と育児のことを考えて、環境の整った職場を求める傾向が強いと思われます。

産休、育休、時短勤務、といった制度を設けて、子育てと仕事を両立できる環境です。これは小規模の会社ではまだまだ整っていない会社も多い場合があるので、中規模以上で制度が用意されており、実際に社内の女性がそれらの制度をきちんと利用している環境を求めて転職する場合が多いです。

転職適齢期とは?

「転職に最も適した年齢は?」この質問には現役の面接官という立場からお答えしたいのですが、年齢だけを見て”いい時期”というのは存在しません。選考する企業からすれば、”高いスキルとパフォーマンスを期待できる人であれば若ければ若いほうが良い”というのがホンネだと思います。

また会社の状況に応じては多少の年齢的なニーズが発生することもあります。例えば、平均年齢が高くなっている状況で、組織の若返りを図りたいという目的があれば、若い人材を求めますし、逆に若い人材が多い場合は、経験豊富な大人を求める場合もあります。

特に、スタートアップやベンチャー企業が起動にのって規模を拡大しようとする場合は、まずは人手を確保するために、採用し易い若手人材を多く採用するのですが、ある程度人が増えた時に直面するのが、それらの社員を束ねるミドルクラスの週間管理職が務まる人材です。

では、目的ごとの適齢期をご紹介していきます。

20代で転職する年齢は?

20代でキャリアチェンジをしたい場合

キャリアチェンジというのは、職種を大きく変える場合などです。例えば、これまで営業をやっていた人が、クリエイティブ系の専門職に就きたい場合などが”キャリアチェンジ”になります。

この場合は、早いに越したことはありません。年齢がいくつだろうが、未経験には代わりありません。0から仕事を覚えるのであれば、若ければ若い方が良いと考える会社が多いと思います。

20代で管理職になりたい場合

管理職を希望する場合は、やはり5年くらいの経験(20代後半)が理想なのではないでしょうか。また年齢だけでなく、理想としては現在の会社で多少の管理職経験がある方が望ましいです。

せめてメンターや教育担当など、「人に教える」という経験をしていないと管理職としての採用は難しいかもしれません。また、これは転職先の会社の環境にもよるのですが、平均年齢が30代の会社の場合は、管理職として入社しても「部下が全員自分よりも年上」ということになります。この状況だと、会社側も不安を覚えるのは避けられないので、やはり平均年齢の低い会社を狙う方が良いと思います。

新卒1年目の転職の場合

稀に新卒1年目でもう転職したいという方がいるのですが、これはあまりお勧めしません。当然その理由にもよるのですが、自己都合での転職の場合には「この人を採用してもどうせスグに転職してしまうのでは?」とか、仕事してれば”いろんな我慢”が必要になるのですが、それらのストレスに対応する力が低いのでは?という懸念です。

実際面接をしていても、それらの懸念を払拭出来ずに不合格にすることが多いです。

30代で転職する年齢は?

30代に関しては、業界によって適齢期は多少異なるように思います。例えばIT業界のようにトレンドの移り変わりが早い業界の場合は、できるだけ早い方が望ましいように思います。

その理由は、5年経てばビジネス環境が大きく変わってしまうため、”長年の積み重ね”とういのが価値を発揮しづらいことがあります。それよりも、常にアンテナを高くして、新しいものを理解し、取り入れるスピード感と対応力が力を発揮することが多くなります。

この土俵に立った場合、若い柔軟性のある人材と比較されると、見劣りしてしまう場合があります。

逆に不動産や金融など、長年の積み重ねや、培った業界でのコネクションが非常に重要になる業界の場合は、それらが付加価値となり、評価される場合も有りえます。

まとめ

転職とういのは、正に”ご縁”な部分はあります。実際に面接を担当していて、「この人半年前に来てくれれば絶対採用してたのに!!」というもどかしさを味わったことは何度もあります。

そのベストマッチングを狙い上でも、企業が活発に採用活動をしているタイミングでエントリーすることで、可能性を上げることができると思います。

また、定期的にやってくる不景気・好景気の波も非常に大きな要素となります。ここ最近は景気は安定しているので(2017年現在)、企業も積極的に採用を行っていますが、2010年のリーマンショックによる不況のときなどは、採用どころではなく早期退職やリストラが頻繁に行われていました。

こうなると、どんなに優秀な人材であっても転職は難しく、また年収などの条件が低く抑えられてしまう可能性が大きくなります。

もし、転職を考えている時に不況と重なっている場合などは、「職があるだけマシ」と思ってもうしばらく我慢することもお勧めです。

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