仕事が辛い、辞めたいと感じたら。うつの症状、原因、対策まとめ

うつ病とは?

うつ病とは、遺伝、環境変化、ストレスなどの様々な要因によって引き起こされる病気で、こころと体の両方に影響が出る病です。脳が上手く機能しないことが主な原因とされ、食欲不振や体の怠さ、頭痛などの身体的な影響から、感情のコントロールなどに支障をきたしたりもします。

また思考力が落ちるなどの影響が出る場合もあり、仕事のパフォーマンスにも直接的な影響が出るケースがあります。

仕事を辞めたい理由としてよく上がるこの「うつ」ですが、実際に過去と比較しても、その数は近年になって大きく患者数が増えているのが現状です。

うつ

出展:厚生労働省「職場におけるメンタルヘルスの推進について」

仕事でうつ病になったときの症状

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以下は私の体験と、実際にうつになった人から直接聞いた症状をまとめています。

初期段階

初期段階で起こる変化としては以下のようなものがあります。

  • 朝起きれない
  • 体がダルイ
  • イライラする
  • ネガティブになる
  • 話が頭に入ってこない

実際の体験から説明すると、おそらくうつの初期症状というのは、うつ病ではない状態でもその時の気分次第で起こり得るような体調・起伏の変化だと思います。そのため自分でもあまり気づかないことが多いようです。

「なんか最近●●だな」程度の傾向です。

中期段階

中期段階になってくると、明らかに体調への異変も出てきますし、スグに回復するだろうと思っていた体調不良がなかなか改善しないなどの症状が出ます。

  • 頭痛・腹痛
  • 仕事が終わった瞬間に体調がよくなる
  • 日中に強烈な眠気が襲ってくる
  • 物忘れが激しくなる
  • 感情的になりやすい

私なこの段階まで行きました。物忘れと午前中の異常な眠気があり、毎日出社してから午後になるまでの記憶が殆ど無いのです。また、会議やMTG、研修などで人の話を黙って聞かなければいけない環境では、異常な眠気に襲われ、立ったままでも寝てしまうほどでした。

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末期

末期になると、自分自身はもちろん、周囲からみても明らかに変化が見て取れるようになります。

  • 眠れない
  • 情緒不安定
  • 妄想が激しくなる
  • 人から「最近おかしいよ」と言われる
  • 言葉が出なくなる

私も一番つらかったのは、夜眠れないことです。疲れているし眠くてベッドに入るのですが、頭の中でいろんなネガティブな妄想が始まり、それによって心臓がドキドキしてきます。

すると「明日も仕事だから早く寝なくては」という焦りがでてくるのですが、そうなると更に動悸が激しくなり、眠れるのは空が明るくなり始めた頃…ということが何度もありました。

おそらくそのツケは日中に眠気に回っているのだと思いますが、悪循環の繰り返しになりどうして良いのかわからなくなった事を覚えています。

うつ病になる原因

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これも実際に体験したり見聞きした事例として、どんな事がキッカケでうつ病になるのかをご紹介していきます。

環境の変化

転職や部署の異動などで働く環境が大きく変わる場合にうつを発症する人が多いようです。環境が変わると人によっては極度に緊張した状態が続き、またそれを自覚しない場合も多いのだそうです。

また、新し環境の中でも仕事が順調に進んだり、周囲の人が快く受け入れてくれればまだ良いのですが、そうでない場合は、精神的にも二重の不可かかるようです。

私が実際に目にしたのは、新任のマネージャーが新しい環境、新し部下の元でなかなか成果が出ない状態が続いた時にうつになってしまったのを見たことがあります。

出展:こころのひだまり「うつ病の原因」

過労によるうつ

過労もうつの原因になるようです。新卒社員が連日の徹夜勤務と休日出勤を繰り返した結果、あり得ないようなミスを繰り返し、最終的には出社が困難な状態になってしまったことがありました。

この時の私も含めた会社として反省するべきところは、その新卒が異常なほど働いていたことは知っていたのですが、それを”本人が頑張ろうとしている”とポジティブに受け取ってしまい、本人が限界を迎えていることに気付いてあげられなかったのです。

特に今の30代40代の世代は、現在ほど会社の労働時間が厳しくなかった時代に新人時代を過ごしているため、「俺たちもそうだったよね。でもあれがあるから今があるんだよね」と過剰労働を肯定してしまいがちです。

つい最近電通の社員が過労により自殺した事件がありましたが、精神と肉体両方での負担が積み重なると最悪命にも関わってしまうのだと恐怖を覚えました。

出口の無い板挟み

上司と部下、部署と部署、顧客と会社、時に利害が一致しなくなる物事に巻き込まれ、解決策を見いだせないまま責任だけが押し付けられてしまう環境です。

これはある程度の役職にある中間管理職の方で実際にあったのですが、現実的には出口のない難し問題を押し付けられ、手を変え品を変えて解決策を提案するものの、ことごとく却下になることが続いた結果、うつ病になってしまったようです。

特にマジメ人の場合、「お前のせいだ」などと言われるとそれを全て背負いこんで自分を責めてしまい、それを愚痴ることもできずにただただ自分を否定し続けてしまうのだと思います。

私であれば、おそらくその領域にたどり着く前に、「こんな無理難題を押し付けられてやってらんね~。やーめたー」となると思うのですが、真面目故に逃げられないのだと思います。

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人間関係

これもよくあるパターンですが、仕事における人間関係が上手くいかないことで、それが精神的ストレスとなりうつになってしまうのです。

プライベートであれば、上手くいかない相手とは距離をおくことも出来ますが、仕事では逃げることはできず、それが毎日顔を合わせる同僚や上司だった場合には、その苦痛はかなりにのものになるようです。

会社での人間関係は対処の仕方も難しく、明らかに加害者(ここはうつの原因となる相手)が悪いのかというとそうとも言い切れず、”相性が悪い”という程度の場合、会社としても相性が悪いというだけで人の配置をかえていたらきりがありません。

”相性が良くない相手とでも我慢して上手くやっていくのも仕事の内”と言われてしまえばそれまでになってしまいます。

過度な叱責

これも人間関係に近いのですが、かなり強い口調で怒られたり、周囲の人が見ている眼の前で吊し上げのように怒られたりすることで、その苦痛が原因でうつになる場合があります。

失敗する方も悪気があってやっているわけではないのですが、怒られることが続くと何をするにも怖くなってしまい、怒られていないときでも常に怯えた状態になってしますのです。

例えば、拒食症の人が太ることが強くて食事ができなくなってしまったり、食べても嘔吐してしまうように、怒られる事が強くて会社に行く事が強くなったり、相手が怒っていなくても顔を見たり存在しているだけで恐怖心が蘇って体調がわるくなってしまうこともあります。

仕事でうつになったときの対策

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病院で診断

うつになった場合は産業医との面談を実施したり、病院で診察を受けることをオススメします。個人的には、病院で見てもらったから治るというものではなく、根本的には働く環境を改善しなければうつから逃れることはできないと思うのですが、病院に診断してもらうことで、会社に対して明確に”うつ病”であると伝えることができます。

まずは、会社に対してSOSを出すことが大切であり、そのための方法として、病院の診察というのが重要だと思います。

職務を変える

きちんと会社に理解してもらった後は、具体的に環境を変えることを申し出ることをオススメします。様々な原因があるので、一概に「こうすれば良い」という解決策はないのですが、少なくともそのままの環境であった場合、やはりストレスは続くのではないでしょうか。

例えば、営業職で顧客からの無理な要求や過度な残業などが原因の場合は、事務職や内勤などの職務に変更する異動願いを申し出るのも良いでしょう。

反対に事務職などの内勤で車内の人間関係に疲れてしまった場合は、外勤の業務に異動してもよいと思います。

家族に相談

仕事でうつになるということは、その会社内では解決できない可能性もあります。そもそも、仕事が原因でうつになるということは、会社内に社員のメンタルに対する配慮が、ケアする機能が欠如している可能性が高いのです。その場合はまず会社は頼れません。

また、自分だけで解決しようとしても、そもそも自力で解決できるのであれば、うつにはなっていません。

そんな時に味方になってくれるのは、やはり家族です。会社にとっては社員のメンタルよりもやはり業績が大切ですし、社員は替えの効く存在ですが、家族にとってはあなたは唯一の存在で本気で幸せを考えてくれる存在だと思います。

会社はいずれにせよ給料を払っている以上は働かせようとしますが、家族はそうではなく、あなたが限界であることを察してくれるでしょうし、場合によってはその仕事を続けることを止めてくれるかもしれません。

また、もし仕事を辞める場合でも、生活面でのサポートなどあなたがその仕事を止めても物理的に生活ができるような環境を用意してくれるはずです。

特に一人暮らしの方の場合、家族が異変に気付けない状況なので、本当に辛いと思ったら意識的に時間を作って実家に帰ったりして家族に会い相談する時間をつくることをおすすめします。

退職する

もし会社が解決に向けた環境を用意できない場合は、退職して自ら環境を変える事をおすすめします。既に精神的に辛い中で転職というのは更にストレスがかかる事でもあるのですが、少なくとも現状よりは可能性があると思います。

また、実際に転職によってうつから立ち直るひとはいます。彼らからすると、うつ真っ只中にある時は適切な判断ができないそうです。うつから立ち直り、冷静にその時の事を振り返った時にはじめて原因を理解することができたという話を聞きました。

そして、彼らいわく、本当にうつになった時には一度全てを断ち切る方が良いということでした。数ある事象の中から原因を探すだけの余裕はないですし、うつの原因を考える事自体が悪循環になり、さらに深みにハマっていく可能性があるということでした。

まとめ

うつは外傷もなく、人によって症状も異なります。またうつにかかったことの無い人にこの辛さを説明してもなかなか理解できないことが多いのです。

ただ、不知の病というわけではなく、対処の仕方はありますので、無理をしないことが重要だと思います。

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