フリーターのデメリットっ何?正社員との違いと就職の方法とは?

フリーターと正社員の違い

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「フリーター=不安定、正社員=安定」。一般的にはこんなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?実際に、フリーターと正社員では「何が」「どらくらい」違うのかを確認してみたいと思います。

年代毎の年収の違い

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以下の図は、正社員の収入を100とした時の、年代別の非正社員の平均賃金のグラフです。

正社員・フリーター賃金比率
※出典:厚生労働省「平成24年、フリーターと正社員の生涯年収格差」

分かりやすく説明すると、20~24歳の時では正社員が月収20万の給与を貰っている時に、非正社員のフリーターは164,000円の月収になります。この時点で既に月収で36,000円、年収では432,000円の差が出ます。

しかし、この差は年を追う毎に広がり、45~49歳では非正規社員の収入は正社員の半分になり、55~59歳という年齢になると、半分以下という数字になります。

生涯賃金の違い

生涯賃金とは、人が一生のうちに稼ぐ金額のことです。学歴、雇用形態、性別によってその金額は異なります。

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※出典:ハタラクティブ

上記の図からも分かる通り、学歴の違いや性別の違いによっても生涯賃金に差は出ますが、「フリーター」という属性の場合、例えば大卒の男性正社員と比較すると1/4以下(2億2000万円の差)の金額になります。

また正社員の場合は、学歴が年収に多少影響しているようですが、フリーターの場合、あまり学歴は関係無くなります。つまり大卒でフリーターの場合は、本来得られる可能性のある生涯年収に対して、もっとも損をしている可能性があるのです。

社会的信用の違い

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収入以外にも、フリーターと正社員では、社会的信用が異なります。社会的信用とは、ローンでお金を借りたり、クレジットカードを作ったりする場合に、”どれくらいのお金が借りられるか”という度合いのことです。

例えば年収500万の人に500万円を貸すのと、年収100万円の人に500万円貸すのでは、貸す側からすればリスクが異なります。また、正社員というのは法律でその雇用が守られているため、簡単に仕事を失うことはありませんが、非正社員の場合は正社員ほどの安定は望めないため、ある日突然職を失い収入がなくなる危険もあります。

貸す側はこのようなリスクを踏まえて、「いくらまで貸すのか」や「そもそも貸すか貸さないか」を判断しています。数万円程度を借りる場合には違いは無いのですが、住宅の購入などの数千万単位の借入の場合になると、社会的信用の差を強く感じることになると思います。

フリーター(非正規雇用)のままでいることのデメリット

キャリアが積み上がらない

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派遣社員やアルバイト、契約社員のままでいることは、その会社でのキャリア築く上ではあまり好ましくありません。これは、私が実際に働いている中で感じたり目にしたことです。

正社員というのは、後々会社を背負って中核となる社員の予備軍です。今現在中核を担う経営者や幹部達もいずれはいなくなるので、彼らの変わりとなって未来の会社を支える人材を発掘するべく、日々の業務を通してその可能性を試されています。

反対に非正規社員というのは、今現在の仕事をこなしてくれる”作業員”です。将来の可能性ではなく、今現在の業務をこなしてくれればそれでいいのです。

例えば、コンビニで新しく発売する新商品を考えるのが正社員の仕事で、正社員が企画した商品を袋詰したり、トラックで各店舗に配るのが非正社員です。

どちらがビジネスの根幹かといえば、やはり商品を企画する仕事でしょう。その商品の良し悪しによっては売上が大きく左右します。反対に、袋詰の作業や運搬は売上には左右しません。

キャリアというのは、

  キャリア
Aさん 商品企画に携わり、自分が担当した商品がヒットして100万個売れて1ヶ月で5億円の売上を記録しました。
Bさん 製造工場で商品の袋詰を1日1000個こなしました。手際よくミス無く作業をこなすことができます。
Cさん 1日店舗に商品を搬送しました。搬送ミスなく、的確に同じ時間に商品を届けることができます。

例えば上記のような過去の経験や実績のことです。3人を比較した時に、Aさんは貴重な人材に見えますが、BさんとCさんはそうではないのが分かると思います。

これは、本人の能力の問題というよりは、”その機会が与えられたかどうか”による部分が大きいのです。私が見てきた現場では、その機会は圧倒的に正社員の方が多くありました。

年齢を重ねると、転職できなくなる

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フリーターの場合、20代のうちはまだ良いのですが、30代を過ぎたころから転職の厳しさは飛躍的に上がります。フリーターから正社員への転職は当然ながら、同じフリーターとして仕事を変えようとしても、転職の難易度は上がります。

その理由は、正社員の場合も、非正社員の場合でも、やはり若い人材の方が人気があるということです。正社員でも、非正社員でも、限られた枠に対して自分以外にも若い人材がエントリーした場合、そのライバルよりも明らかに勝る点があるのか?それは、企業側からみても圧倒的に魅力的に見えるのか?結論から言うと、「若さ」はそれだけで非常に強い武器となります。

自分がその武器を備えているうちはいいのですが、時間と共に若さを失った時にはフリーターでとしての経歴しかないことがデメリットになる場合もあるのです。

結婚に不安

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結婚を考えた時に、フリーターということがネックになる場合があります。特に男性の場合にはその可能性は高いです。

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そもそも、パートナーである彼女から「結婚するならきちんと正社員として働いて欲しい」と言われる場合もあると思います。

また、本人同士は良くても、フリーターの場合、親が認めれくれない場合もあります。特別な理由があったり、よほどの資産や年収がない限り、フリーターであることが結婚にとってのハードルになることは多いようです。

老後に不安

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記事の冒頭で説明したように、正社員とフリーターとでは生涯年収に大きな差が出ます。その差が最も影響してくるのは老後になってからではないでしょうか。

仮に70歳まで働くとして、それまでの間に残り15年(85歳まで生きるとして)分の貯蓄と、家を手に入れていれば、残りの人生での経済的な苦労はあまり心配しなくて済みますが、その日暮らしで貯蓄も無く過ごしてしまった場合、常に働いていなければなりません。

若い内は健康で体も丈夫かもしれませんが、年をとれば体を動かすことも辛くなります。今は想像できないかもしれませんが、老後になって後悔しても若い頃には戻れません。

同じ「フリー」ならフリーランス(個人事業主)

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現在では、企業に属さずに「フリーランス(個人事業主)」として働く人も増えてきています。同じ「フリー」でも、フリーランスというのは一個人の会社として、企業からお仕事の発注を受けて生計を立てます。給与をもらうのではなく、報酬を貰って仕事をするのです。

エンジニアやデザイナー、ライターなどの専門的な技術を持った人達は、あえて会社に属さずにこのような働き方を選ぶ人たちもいるのです。

企業から仕事をもらえなけれは収入がなくなるリスクはありますが、どんな仕事をするか、どんな働き方をするかは全て本人の自由です。また、中には正社員よりも遥かに高い収入を得る人もいます。

また、社会的な評価としても決して低くはないため、やはり転職して会社員として働きたいと思った場合でも、フリーランスでいることがデメリットになることは少なく、逆に実力を評価される場合もあります。

フリーターが正社員に転職するには

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フリーターのリスクやデメリットを理解したところで、改めて正社員として働きたい場合にはどんな方法があるのかをご紹介します。

求人サイト・エージェント

もっとも一般的なのは、求人サイトを使って自ら企業の募集をチェックし、応募することです。また、個人的におすすめなのは転職エージェントを利用することです。現在では未経験社の転職や、非正社員から正社員への転職を専門的にサポートしてくれる転職エージェントもあります。

紹介予定派遣

紹介予定派遣というのは、まずは派遣社員として企業で勤務し、6ヶ月以内に企業と本人の合意の元正社員としての雇用を結ぶというシステムです。

当然、派遣社員として働いてみて、「この会社は違いな…」と思ったら入社を断わり、別の会社に移ることもできます。正式に入社する前にお試しで働いてみることができる点がメリットです。

正社員登用

現在では、非正社員から正社員への登用を行う企業も増えてきています。今現在の会社に正社員登用の制度がある場合は、意向をつたえてみるのもおすすめです。

また、転職をする場合は「正社員登用制度のある会社に非正規社員として入社する」という方法もあります。最初から正社員での採用はハードルが高い場合もあるので、まずはアルバイトや契約社員で入社しておいて、後々正社員となるのです。

まとめ

フリーターと正社員の違いについてご説明してきました。全体的に見ると、正社員の方がメリットが多いように感じるかもしれません。確かに、正社員で働くことのメリットはありますが、決してフリーターがダメだというわけでもありません。

人それぞれの夢やビジョンがあり、その内容によっては「正社員」という働き方が合わず、フリーターという形の方が適している場合もあります。

大切なのは、ただなんとなく楽な方に流れてしまわないように、きちんと意思を持つことです。頑張れる時に頑張らずに楽をしても、必ずそのツケは回ってきますので、「自分なりの頑張り方」を見つけることが重要だと思います。

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